介護施設で驚いたこと
腰痛をストレッチで改善する方法なので、腰痛の人に知ってほしいと思っていた頃、介護職員さんに腰痛は多く施設側からコルセットを支給されているという情報を得たので、職員さん向けの腰痛ストレッチを提案しようと介護施設を訪問した時のことです。
ストレッチをする場所には、グループホームの高齢者さんが10人程いらっしゃって、担当者の方が「今から腰痛体操をするらしいから部屋に戻りましょうか」と声をかけると
「腰痛体操?私らもするぅ」と数人のおばあちゃまの声が聞こえたのです。その言葉に驚きました。一つは、高齢者の方にそういう意欲があるということがわかったことと、もう一つは、みなさんが車椅子や歩行機を使われていたからです。どうしよう・・・予想外の展開に戸惑いました。折角のやる気をお断りするのは申し訳ない気持ちになって、急遽上半身だけの簡単に出来そうなストレッチを一緒にやることにしました。
「上半身だけ簡単に」この発想がハンドヨガのきっかけになったのかも知れません。
腰痛の人は多いけど、「腰痛は腰で改善するもの」という固定観念と「太ももストレッチ」というネーミングに躊躇する人が多くて反応は良いとは言えませんでした。それとは対照的に座ったまま出来るという点で上半身の方がニーズに合っていたのかも知れません。