ハンドヨガ誕生秘話

最初は腰痛改善法の研究から始まった!

腰痛の相談から始まった

元ナースの私に、健康相談をしてくる人が何人かいました。その中でも『腰痛』が多かった時、腰痛って高血圧や糖尿病などとは違い、動きに関係することだから、もしかして何とかなるかもしれない、そう思ったことから始まりました。 『腰痛の原因=本当に腰?』という疑問からスタートし、仮説と検証の結果を本にしました。 この本を見た人から「本の中のストレッチのやり方を見ても、自己流になって出来ているかどうか不安だ」という声を聞き、太ももストレッチ教室を開始することになりました。

(腰痛はももで!H24年4月発刊 北星社)

介護施設で驚いたこと

腰痛をストレッチで改善する方法なので、腰痛の人に知ってほしいと思っていた頃、介護職員さんに腰痛は多く施設側からコルセットを支給されているという情報を得たので、職員さん向けの腰痛ストレッチを提案しようと介護施設を訪問した時のことです。 ストレッチをする場所には、グループホームの高齢者さんが10人程いらっしゃって、担当者の方が「今から腰痛体操をするらしいから部屋に戻りましょうか」と声をかけると 「腰痛体操?私らもするぅ」と数人のおばあちゃまの声が聞こえたのです。その言葉に驚きました。一つは、高齢者の方にそういう意欲があるということがわかったことと、もう一つは、みなさんが車椅子や歩行機を使われていたからです。どうしよう・・・予想外の展開に戸惑いました。折角のやる気をお断りするのは申し訳ない気持ちになって、急遽上半身だけの簡単に出来そうなストレッチを一緒にやることにしました。 「上半身だけ簡単に」この発想がハンドヨガのきっかけになったのかも知れません。  腰痛の人は多いけど、「腰痛は腰で改善するもの」という固定観念と「太ももストレッチ」というネーミングに躊躇する人が多くて反応は良いとは言えませんでした。それとは対照的に座ったまま出来るという点で上半身の方がニーズに合っていたのかも知れません。

超が付くほどの肩こりだった

私は超肩こりで、寝返りの度に「痛っ」と眼が覚めるので毎日寝るのが嫌でした。 マッサージにもよく行ったけどすっきり感を感じたことはなく「もしかして肩こりの原因も肩ではないかもしれない」と考え始め自分の体で試すことにしました。あれやこれやと試すうちに手が一番すっきり感が持続することが分かり、「手なら自分で出来る!」そんな思いからどんな方法が良いか、どうするのが適当か試行錯誤を繰り返し、出来上がったのです。  その方法を教えてほしい、という人が現れたので、どういう方法で教えようかと考えた時に、順序だけを教えても肩こりの症状や人の手は違うので、たくさんの人に対応出来るようにテキストを作ることにしました。 テキストを作り、社内研修的なつもりでしたが、アピールを兼ねてフェイスブックにイベントとして投稿すると、なんと、他からも受講希望者がありました。それから何度かハンドヨガ講座をイベントとして投稿しましたが、毎回受講者がありました。講座の出張依頼もあり、だんだんとニーズに合わせて展開してきました。 肩こりは肩を揉むもの、という常識は皆さんにあるでしょう。 子供の頃から♫かぁさんお肩をたたきましょう♪という歌を知ってましたし・・・ 最初はみなさん、半信半疑でハンドヨガを受けられるのですが、頸の可動域が広がり、肩が軽くなるという体験をされるので「足はどうするの?」「腰痛は、手のどこで治すの?」というような言葉を頂くようになってきました。 ハンドヨガは、みなさんのニーズにより発掘、発展、展開して参りました。そして、これからも進化して参ります。
ご期待ください。